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蜂インザヘッド 

ものすごく考えているか、まったく考えていない

日記

朝コーヒーを飲んで数時間は調子良く仕事をしていたが、午後から動きが鈍くなってただ椅子にじっと座っている状態に入ってしまった。仕方がないので最低限のタスクをやっつけ、朝は食欲がなくてカロリーメイトだけだったのでしっかりめに食べようとサイゼリヤに行き、新商品のリゾット&牛すね肉のシチューを頼んだ。そしたらメニューの右肩にグラスワインがおすすめされており、普段アルコールをまったく飲まないのにどういうわけか注文してしまって、他にサラダなんかをつまみながらリュックに入っていた『ネットワーク・エフェクト』を読んだ。話が佳境に入ってきていてかなりおもしろい。だけどこういうことをするつもりはぜんぜんなかったのにどういうことだろう。自分が気まぐれで行動するところを少し引いた自分が「何やってるんですか?」という感じで眺めている、みたいなことがよくある。お酒に弱い自分にとってサイゼのグラスワインはほろ酔いすりきり一杯の量で、店を出る時扉に映る自分を見たら目まで赤くなっていて驚いた。

そのままスーパーへ買い出しにいった。風邪っぴきに間違われやしないかと少し緊張した。正月の食べ物と日用品をまとめて買った。あとポイフルを買った。帰宅して仕事を再開しようと思ったが、漫然とM-1の動画を観ながらポイフルを食べ続けてしまい、それに飽きるとベッドに入って数週間立ち上げていなかったタブレット端末を出して積んでいた漫画を消化し始めた。もう完全に負け、典型的な冬の負けパターンである。こうして日記を書いてみると、朝食をおろそかにする、反動で昼食べ過ぎる、予定外の飲酒、糖分の摂りすぎ、娯楽への耽溺などその徴候がはっきり見える。これが数日続くと陰々滅々とした気分に落ち込んでいくことも経験から分かっている。なんとか踏みとどまらなくては。こういうことに気がつけるのは、直接的な日記の効能の一つだ。

夕方、ベッドから這い出して溜めていた洗い物を片し、夕食の準備をしてから犬街ラジオで朗読する掌編を書いた。配信が終わってから鶏の塩ダレ鍋を食べた。かぼちゃが入っているし柚子皮を添えていて、一応冬至を意識している。そのあと日記を書きながら思ったが、自分では「今日はだめな一日だった」と落ち込んでいるけれども、赤の他人から見たら「昼から酒飲んで読書して、お笑い見て漫画読んでだらけて最高の休日じゃん」と思うかもしれないな。