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蜂インザヘッド 

ものすごく考えているか、まったく考えていない

交感神経

自業自得としか言いようがないが無茶な労働をやる羽目になり、キーボードを叩き続けて限界が来たら30分仮眠する、みたいなことを続けていたら交感神経がバグったらしく食欲が一切消え失せたので驚いた。朝になっても昼になっても一向にお腹がすかなくて、パン食べたんだっけ? と食パンの袋を見ても減っていない。胃袋は空っぽのはずなのに恐ろしい。こういう時にぜんぜん食べたくなくてもウイダーとかクッキーとかとりあえずお腹に入れるようになったのは、わずかながら進歩だと思う。無茶な労働をするなという話ですが。だいぶ限界の時に仮眠したら、夢うつつの視界いっぱいにカラフルな液面が沸いていて、ここ数日現実に見かけたものの欠片がそこらじゅうにぷかぷか浮いているというイメージを見た。夢をつくる厨房があって、きちんと睡眠がとられていないので素材の整頓ができず現場が荒れている時に「おいあいつ寝よるぞ!」「出せ! 何でもええから夢出せ!」とあわててクズ野菜のスープを出しました、みたいな感じだった。

 

そんな日だったけど読書は割にはかどった。『ギケイキ』は1巻をほぼ読み終わり、『女が死ぬ』も残り少し。あとはサイトウユカさんがはてなブログをやっているのを知って、最初の記事から全部読んだ。ときどき身に覚えがありすぎる葛藤や屈託が書かれていて、しかもそれは私が誰にも見られないようこっそり暖炉の隙間にねじ込んだ食べ残しのパンのような葛藤や屈託で、あまりにもまっすぐ書かれているためもはやおもしろいとかおもしろくないという次元ですらなく、自分の日記を読み返すように黙々と読んだ。私は日記でも小説でもごく小さな嘘をよくついている自覚がある。要するにええこちゃんやええかっこしいをなかなか脱せていないのだ。嘘というとおおげさかもしれないな、ポートレート写真にかけるフィルターが近いだろうか。私がそうやってごまかしてきたものをサイトウさんは隠さず日記に書いてしまうのだった。とか言ってこういう安易な感情移入は良くないし無礼だからやめたいけど。BFC1で齋藤さんと当たった時、「ほんとうのこと」でこの人と戦ったら間違いなく押し負けると直感したことを思い出した。

 

このままじゃいかんと思って夕方散歩した。遠くのスーパーへ行ったら気分がほぐれてきて、ようやく軽い空腹を感じたので、焼き鳥を二本買って食べた。

 

夜は犬街ラジオ。終わったあと貰い物のWATTAのパッションフルーツを飲んだ。久々の飲酒だ。飲みやすくておいしいんだけどじきに顎の付け根が痛みはじめて、つくづくアルコールに向いていないなと思った。