コーヒーのおかげ

仕事で訪れた先でキョーワズ珈琲をご馳走になった。ケニアのなんとかいう豆のホットコーヒー。めちゃめちゃ香り高くておいしく、元気が湧いてきて、かなり手っ取り早く明るい気分になったので笑ってしまった。毎日安いドリップパックを飲んでいるけどこれほどの効き目はない。私に必要なものは生活習慣の改善や自己との向き合いではなく、カフェインがキンキンに入ったおいしいコーヒーなのではないか。

食欲まで増進したようで帰ってから山盛りのご飯を食べ、そのまま散歩に出て商店街に行き、米ぬかと野菜とマーサ・ウェルズ『ネットワーク・エフェクト』を買った。そのまま鴨川べりを散歩した。マガモやアオサギ、コサギがあちこちにいる。アオサギが狩りをしそうな気配に立ち止まったがそんなことはなく、ただしばらくこっちが見つめられて、その後無視された。アオサギに無視されるのは気持ちがいい。

午後ももりもり仕事するぞとの意気込みで帰宅したのだったが、ちょっと横になったら結局そのまま夕方まで昼寝してしまった。コーヒーで出た元気とは何だったのか。暗くなってからアリバイ的に仕事をした。

夕飯は少し時間をかけて里芋の煮物をつくった。小さい芋をちまちま剥くので手間がかかるのだ。うまくできた。あと、額田王（1歳半の糠床）にぬかを足した。今日は午前中いい感じに仕事ができた以外まったく捗らなかったが、わりと気分がいい。一日中追い込まれたように仕事をしても自分を責めてばかりいることもあるし、予定通りいかなくても、ま、ええ一日やったんやないですか、ということもある。今日は後者やった。前者の日になると過去のそういう自分に対して「お前何へらへらしとんねん神経太すぎ太郎か」」みたい恨みに思うこともあるのだが、今日のところはええ一日やったことにしておこう。