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蜂インザヘッド 

ものすごく考えているか、まったく考えていない

鴨ストーカー、朝方の川にあらわる

進捗ダメです

今年度の狩猟が解禁されてからずいぶん経った。私の地域での猟期は半分を過ぎ、残り約1ヶ月だ。網猟の進み具合がどうかといえば、あまりよろしくない。というよりも、まったくダメ、ぜんぜんダメ。同じく今年が初猟期の海底クラブ氏は着々と銃猟でヒヨドリホシハジロをゲットしているというのに、こちらは箸にも棒にもかからない。憎い!猟果のあるやつが、憎い!「憎たらしい」ではなくてふつうに憎い!(©石野卓球)何見てんだコラ、おもしろコンテンツじゃないんだよ!はい終了終了ー!帰って!ここから反省会しかしないから帰って!

 

網猟の場所選び

猟場の下見や出猟自体はそこそこしていた。網猟のアドバンテージは、銃猟が禁止されている市街地や休耕地などでも行える点にある。一方で流し猟が可能な銃猟にくらべて、場所選びの要素が大きい(と思う)。またカモ類を狙う場合は普段から餌付けを行う必要がある(と思う。勉強中なのでぜんぶ素人考え)。つまり網猟には「アクセスしやすい」「ターゲットがいる」「網を仕掛けやすい」場所を見つけることが肝心と思われた。だから、とにかく近隣のため池や細い川を自転車で地道にまわり、よい場所を見つけることにした。

 

サイクリングはサイクリングで冬季うつ病の予防策にもなったり(過去記事)、理屈抜きでただ気持ちよかったりといいことがあった。しかし目的はあくまで猟場である。

 


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ようやくカルガモのいる川を見つけた。カルガモたちはでっぷり太り、橋の上からいやらしい目で見つめられているとも知らず藻を食べていた。

 

ひたすらカモをつけ回す事案

曇りの日の朝、突き網を持って出かけた。突き網はこの記事で作ったものだ。試作品だが、まあダメ元である。あんなにダメだとは思わなかったけど。

 

川にカルガモが2羽いることを確認し、しばらく通りすぎてから土手に降りた。そうっと引き返し、視界にカルガモが入った……。

 

ドパァ

 

何が起こったのか一瞬わからなかった。大きな影が2つあっという間に離れていくのが見えた。カルガモたちはこちらに気づいた瞬間、ノータイムで飛び去ったのだ。そりゃあ簡単に近づけるとは思っていなかったけれど、ここまでとは。なんという警戒心の強さ、そして機動力の高さ。カルガモたちは、数十メートル飛んでから川にふたたび着水した。

 

それからはもうイタチごっこである。距離を詰めては、

 

ドパァ

 

忍び寄っては、

 

ドパァ

 

待ち伏せては、

 

ドパァ

 

といった調子だ。カルガモとイタチごっこをやることになるなんて。一度はそこそこの距離まで詰めることに成功したが、撒き餌を投げるために腕をふりあげたら

 

ドパァ

 

となった。

 


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カモにエサすらやれないのか。

 

悲しくなった。何も捕って食おうというのではないじゃないか。いや、捕って食うつもり満々なんだけれど、もう私が今日君たちを捕って食えないことは明らかじゃないか。狩猟と矛盾しているように聞こえるかもしれないが、私はだいたい生き物が大好きだ。カモを近くで眺めたりエサをやれたりしたら、それだけでけっこう嬉しいのだ。それを君たちは。

 

そうやって2時間ばかり川沿いにカルガモを追いかけ回していたが、とうとうカルガモたちは

 

グァッ

 

と鳴き捨て、最後の

 

ドパァ

 

をやって川から遠く離れていった。今ぜったい「ウゼェ!」って言った…カルガモに「ウゼェ」って言われた…。長時間おかしなやつに追いかけられてうんざりしたのだろう。終盤には、沿道から私が視線をやるだけでスーッと逃げるようになっていた。他の通行人やランナーのことは気にもとめないくせに!

 

途中でだんだん気付いたが、これではまるでストーカーだ。狩猟はいい。動物が動物に戦いを仕掛け、知恵比べ体力比べのなかで勝負が決まるのだから。しかし、あわよくば食おうというつもりで挙動不審に近づきながら、「こっちは好意でエサをやろうっていうのに!」と逆ギレする始末。これは、これではあまりにも……。

 

結論:突き網でカモは無理

次は置き餌からの穂打ち網猟を予定しています。

 

おまけ


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近くで見つけた猫。

猫は素晴らしい。なぜなら近づいても逃げないからだ。