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蜂インザヘッド 

ものすごく考えているか、まったく考えていない

ポインセチア

特に何をするでもない、休日っぽい休日だった。こんなのはいつぶりだろうか。今朝は雪が降った。地面が少し白くなったけれどじきにやんで晴れた。夕方頃になってから、そういえば今日はまだ散歩をしていなかったぞと気がついた。昨日も天気が悪くて家から一歩も出なかったし、億劫だけど出かけるか。とピクミンのアプリを開いたら、「今日はコミュニティデイです!」と表示された。ゲームのイベントみたいなやつで、といってもただ一万歩歩きましょうという目標が設定されているだけらしい。三十分ほど歩いてお茶を濁そうと思っていたけれどしっかりめに散歩をするか、とスニーカーを履いて出かけた。こういう「まんまとノる」のは意外と悪くないことが、最近になってようやくわかってきた。川に出て道沿いをまっすぐ歩いた。左足が微妙に痛くて、どうもこのスニーカーは足に合ってないような気がする。親指の爪の内出血も治まらないしやっぱり近いうちに幅広のスニーカーを作ろうかな。中敷きなどを細かく調整してくれる店があるので、そこが気になっている。一万歩は私の脚だと一時間と少しかかる。折坂悠太を聴きながら歩いた。河原を歩く間は飽きもせず鳥を見る。鴨は寒くないのだろうか。めちゃでかい黒鳥みたいなシルエットが見えたと思ったら流木だった。生首が飛んでいくと思ったら背の高い草の間を駆けていく子どもだった。空は青いけど雲だけが夕暮れのピンク色で不思議だった。歩いていると「あー、なんで人間なんどに生まれてきてしまったのやろ」と思って泣けてきた。ただ食って殖えて死んでいくには寿命が長すぎ、何か成し遂げるには寿命が短すぎ、アホでもカシコでもない中途半端な生き物に生まれてきてしまった。つらいなあ、と思うことがよくある。今日は泣いたけどちょっとだけニンゲンを引き受けてやってもええかなあという気持ちになった。そのままスーパーへ寄ってアジフライとコロッケを買って帰った。ピクミンをチェックしたら一万歩を超えていてポインセチアのメダルをもらった。コロッケは二つとも食べたらちょっと苦しかった。