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蜂インザヘッド 

ものすごく考えているか、まったく考えていない

蓮池

昨日いい感じにブログが書けたし日記を書くのいいなと思った。飽き性なので心に残ることがあった日だけ。
今日は諸事情で山の近くの畑へ行った。諸事情でしばらく蓮池のそばにたたずむ時間が発生した。

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枯れかけた蓮池はかっこいい。月並みな喩えだけど、さんざん弓矢で打ち合ったあとの死屍累々を描いた絵巻物みたいなかっこよさがある。レンコンを育てているのだろう。花はみんな枯れ、花托だけになってうなだれている。池の縁を歩いていると「チィッ」と高い鳴き声がした。鳥かと思ったが、声と一緒に水面がパシャンと揺れたので蛙だとわかった。わかりはしたけれどちっとも姿が捉えられない。よくよく目を凝らしてもどこにいるのかわからない、が、一歩進むとチィッ、パシャン、となる。影や放物線のようなものはかろうじて見える。池の縁を端まで歩ききってもそんな有様だった。これって私の目が悪いのだろうか、もっと自然に触れた人なら隠れている蛙を見つけられるのだろうか。折り返してまた池の縁を歩いていって、きっちり一往復終えたところでやっと蛙の姿を見つけた。

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少し検索したけれど名前はわからなかった。

全体に薄茶けた光景だが、よくみると真っ赤な赤トンボがいたり、ぽろぽろとピンクの実をつけたイヌタデが生えていたり、そのイヌタデを数十倍に拡大したかのようなジャンボタニシの卵があったりして楽しい。

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これは青いトンボ。街で見るシオカラトンボよりもずいぶん青くて目を惹いた。

帰ってから調べてみると、どうもナニワトンボのように思われる。シオカラトンボにしては尻先が黒くなく、オオシオカラトンボにしては眼が青い。ナニワトンボは絶滅危惧Ⅱ類だ。その珍しさを差し引いてもきれいなトンボだった。よいものを見た。

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イチジクの木があって、10月だというのにまだ緑の実をつけていた。風下に立つとイチジクの実の香りがして好きだ。こうして20分ほどたたずんでいたが、その場所は間違いだったことがのちにわかった。