2年に1回くらい脳のすべての配線がとち狂ってヒトカラに行ってしまうことがあるが今日がその日だった。
仕事が中途半端な時間に終わってまっすぐ帰るのも微妙、しかし花金ダーッ!(©たこまつぺろんにょ)を謳歌するにはお金も心の準備もないしだるいという小一時間ほどの隙間に魔が差したのだ。
これまでの貧弱なカラオケ歴を振り返れば、人と行ったカラオケよりヒトカラの方がたぶん多い。歌は下手の部類のくせに不思議だが、なぜかというと下手な歌を人に聞かせるのが恥ずかしいし、レパートリーにみんなで盛り上がれるようなヒットソングを持ち合わせていないからだ。
その場の誰も知らない歌の間奏をマイクを握ってやり過ごす時間のことを考えるとヒトカラは気兼ねがない。
私とカラオケに行ったことのある人は私にかなり好かれている人です。
それで、久しぶりに何曲か歌って気づいたが、なんだかリズムのゆったりした曲ばかり無意識に選んでいるような気がする。
体を揺らして拍子をとっていると、ズン、チャ、ズン、チャ、という調子で、なんだか草っぱらを散歩しているリクガメみたいなのだ。私の知ってるカラオケの風景と違う。
下に歌った曲の一部を挙げる。
・中島みゆき「とろ」
・はっぴいえんど「風をあつめて」
・さねよしいさ子「マルコじいさん」
・Yogee New Waves 「Goodbye」
会話から生理まであらゆるリズムがずれており、ニンテンドーDSの「リズム天国」を一日に何時間もやり込んでいた時期にアーケード版「リズム天国」を初見の友達とやってボロ負けしたくらいリズム感がないので何分の何拍子とか言えないけれど、とにかく全部のったりのったりしている。相槌、もしくはうたた寝的リズムである。
よかったら各自どうにかして聞いてみてほしい。歌詞もなんだか気が抜けている。
疾走感皆無。強いていうなら徒歩感だ。
カラオケ向いてるはずない。
たぶん、人それぞれに固有のリズムをもっていて、私のリズムはたまたまリクガメのズン、チャ、ズン、チャ、なのだろう。
これからも徒歩感のあるリズムをひっさげて生きていきます。
「お金を持たずに買物をするな 5点」
本当にな。お金もないのに花金するな、音感ないのにカラオケするなという話だ。
うるせえな、今はApple Payとかいろいろあるんだよ。