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蜂インザヘッド 

ものすごく考えているか、まったく考えていない

そんなのありかよ

 
日曜日、用事があって出かけたらこんな看板を見かけた。
 

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※ラーメン屋の広告です
 
見た瞬間かなりの衝撃があり、次に腹が立ち、最後に笑ってしまった。
 
私はこういうキャッチコピーを考える仕事をしている。世間が想像するような華やかなものではなく、本当に慎ましやかに看板やフリーペーパーや企業HPの文章を日々せっせと書いているのだが、それを踏まえて言わせてもらうが、このラーメン屋のこのコピーは、イカれている。
 
なぜなら「すばらしい麺とおいしいスープ」を伝えるために私は毎日「北の大地が育てたうまさ」とか書いてるのであって、「一杯のしあわせ届けたい」とか書いてるのであって、「煮玉子に赤味を足してください」とかデザイナーさんにお願いしてるのであって、この看板はあまりにもむき出しだからだ。ダミー原稿をそのまま印刷したのかと疑うような文句だ。
 
あまりにも天真爛漫なやつを見るとむかついてくるのと同じである。
でも実際、このコピーには参ったというか、一本取られた。たしかにおいしいラーメン食べてるとき人間は「麺すばらしいなあ、スープおいしいなあ」くらいしか考えないよなあ。
 
すばらしい麺とおいしいスープ。すばらしい麺とおいしいスープすばらしい麺とおいしいスープ……
可笑しさと怒りとうらやましい気持ちで頭の中がぐるぐるした。ぐるぐるして、迷った挙句写真を撮った。
 
こないだの日曜、三宮の地下街でニヤつきながらこの看板を撮っている人を見かけていたらそれは私です。