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蜂インザヘッド 

ものすごく考えているか、まったく考えていない

Yシャツと赤ペン


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今日職場のデスクで伸びをしたら右肘がベリッ、と鳴った。おやっと思って右腕をひねってみたがカーディガンはなんともない。作業を再開し、結局すぐに気になってカーディガンを脱ぐとその下のYシャツの肘が大きく裂けていた。びっくりした。だってなんの兆しもなく伸びをしただけで裂けるなんて。まあユニクロだしもう3年、下手したら4年ほど季節関係なく着ているのでとくに悲しくもない。生地がへたっていたのだろう。でもどうして右肘なのかなと思って原因をいろいろ考えた。まず私はこの4年間、ほぼ一日中ノートパソコンに向かう仕事に従事している。そしてその時間の7割程度はキーボードをタイプしている。タイピングの間、肘はデスクの表面に触れているから私の服の肘部分はどんどん摩擦で弱っていくことになる。さらに私は右手でマウス操作をするので右肘に余計に負荷がかかり、こうして私のユニクロYシャツは真っ先に右肘が裂けてしまう。なるほどな、と思う。塵も積もれば山となる、雨だれ石を穿つというやつだ。そういえば同じような現象に心当たりがある。校正する時はいつも同じ赤ペンで、インクがなくなっても芯だけ入れ替えて使っていたのだけれど、ある時その赤ペンが折れたのだ。ちょうどクライアントから来たあまりにも不合理で乱雑でコンセプト無視の修正を清書していた時だったから、怒りで必要以上に強く握りしめていたかもしれないけど、まさか折れるなんて思わなかった。私は筋肉ダルマではない。どちらかというとあらゆる筋力が弱いもやしっ子である。毎日の理不尽な修正作業が積もり積もってまっぷたつの赤ペンへと結実したのだ。この2つの話からわかるのは、毎日同じことを続けると時にとんでもないことが起きるということで、実際学生の時はこんな現象に合わなかった。毎日それぞれ全然違うことをして過ごしていたからだ。このままだとどんどん偏ってゆがんで最後は異形のものになってしまいそうだ。愉快な気もするし恐ろしい気もする。