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蜂インザヘッド 

ものすごく考えているか、まったく考えていない

点取日記 11 捨てやすさのハードル

昨日と変らず引っ越しの準備で色んなものを捨てている。

引きこもってひたすら作業をしているので正直書くことがあまりない。どんどん物を仕分けしていてわかったのは、「捨ててもいい」「捨てたくない」という線引きが目的によってかなり変化することだ。

 

元々かなり物が多い、きれいとは口が裂けても言えない部屋なのだけれど、これでも折りに触れて物を捨てるようにはしていた。だから引っ越しついでに要らない物を処分しようと決めた時も大して捨てられないんじゃないかと思っていた。

 

ある。捨てるものぜんぜんある。ここで暮らし続けるなら捨てられないけれど、自分はもうこの家に当分戻ってこないのだと自分に言い聞かせると捨てやすさのハードルが一段下がる。

極論すると引っ越し先に持っていかないものは要らない物なのだ。さすがにそこまで思いきれないけど、一旦すべてを薄く広い意味で不要の箱にぶち込んでいるので諦めがつきやすい。

 

そうやってぽいぽい捨てておいて、どうしても捨てられないものがかわいい付箋だったり、元同僚に描いてもらった似顔絵だったり、タイで買って持て余したボディパウダーの缶だったりするから不思議だ。

引っ越しではなくて外国に移住するあるいは亡命する、あるいは火星移住計画に参加する、と前提が変われば選ぶ物もまったく違うだろうと思う。

 

話が変わるんだけどノアの方舟のノア、あいつも絶対動物を選んでいる。積載量に限りがあるからマストアニマルから乗せたはずだ。キリンに似た首の長い動物、キリソは置いていかれたし、ハダカデバネズミは選びすぎて脳の疲労したノアが「逆にアリ」で選んでしまったパターン。ヤブイヌは「なんでお前が?」みたいな視線にさらされている。

大洪水以前は私の部屋みたいに曖昧模糊とした動物が闊歩していたに違いない。聖書にそんなこと書いてないけど。

 

 
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「富士山へのぼれるだろう 5点」

 

この点取占いはイラストを描いた人が今までと違う気がする。しりあがり寿っぽい。

富士山にのぼれるだろう、と言いつつ登山してる人の顔が困っていたり、点数が5点だったりするバランス感覚がいいですね。

作者が「すごいけどさあ、富士登山なんか疲れるだけだよ」という考えの持ち主なことが伝わってくる。

 

引っ越し作業、未だ5合目です。