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蜂インザヘッド 

ものすごく考えているか、まったく考えていない

夢日記:虫かごのスズメバチ

街中の花壇や車止めを疾走する一風変わったマラソン大会のために大病院の庭でトレーニングをする。芝生の上でストレッチしていると、そばに虫かごが置いてあることに気付く。虫かごにはアマガエルが一匹入っている。病院の先生が長期入院患者の心をなぐさめるために飼っているのだ。虫かごには新鮮な枝葉や、隠れ家になるプラスチックの小屋なども入れられていてなかなか快適そうに見える。しばらくストレッチを続けたあと、もう一度虫かごをのぞいてひどく驚く。先程まではいなかった大きなスズメバチが入り込んでいるのだ。スズメバチは鶏卵ほどの大きさがあって、お尻の針は鋭く、黒と黄色の体色は鮮やかでフィギュアかおもちゃみたいだ。スズメバチが仰向けになって白い繭をくるくると脚で回していることから、これは女王蜂だとわかる。蛙は蜂の存在に気付いているのかいないのか、のそのそ小屋に入っていって動かなくなる。気付いたとしても体格差がありすぎて蛙に勝ち目はないだろう。そうしている間にもスズメバチは繭を回し続け、表面がだんだん白から茶色へ変わっていく。スズメバチは繭を抱えて虫かごの蓋の網目にくっつける。繭に亀裂が入ってするりと脱げ落ち、中から茶白まだらの泡が出て来る。泡が少しずつ弾けて消えると、下からお馴染みの巣が現れる。こんなふうにスズメバチの巣ができるなんて知らなかった。女王蜂は元いた場所に戻り、葉っぱにたくさん卵を産みつけている。サヤインゲンのような細い緑の鞘に白い斑が入っていて、先端には黒い毛がふさふさと生えている。ここから第一世代の働き蜂が生まれるようだ。早くなんとかしないとアマガエルが危ない。しかし女王蜂の針が怖くて手を出すことができない。じきに虫かごの中は生まれてきた働き蜂でいっぱいになるだろう。私にはどうすることもできない。